今更という感じもありますが、盗用疑惑で世間を騒がせた佐野氏デザインの五輪ロゴについて、いちデザイン業界に従事するものとして意見を述べたいと思います。
盗用疑惑をかけられているデザイナー「佐野氏」は、博報堂を経て独立し、数々の賞も受賞しているデザイナーとしてほんとに輝かしい経歴を持った方です。
そんな輝かしい経歴の佐野氏がつくった問題の東京五輪のロゴがこちらになります。
パーツだけ見れば・・・・確かに似てるかもしれません。
五輪ロゴのコンセプト
「こんなロゴ自分でも作れる」と思った人もたくさんいると思います。
しかし、今回のロゴのようにシンプルなデザインの場合、偶然他のロゴと似てしまうことは珍しくありません。一見シンプルかつ単純な形に見えるロゴも、デザイナーがその形にするまでには、たくさんの思いを込め、デザイン案を出し、試行錯誤を経てようやく形になっているのです。
このロゴのコンセプトは
・『TOKYO』、『TEAM』、『TOMORROW』という3つの『T』
・東京五輪1964エンブレムのリスペクト
・パラリンピックロゴとの共通理念
と大きく分けて3つのコンセプトで構成されています。
この他にも下記のような様々な意味が込められています。
・日本の伝統色である金、銀、赤を使用
・赤い丸は一人ひとりのハートの鼓動を表す(だから心臓と同じ位置(左側)に配置)
・黒は全ての色を混ぜることで生まれる色。転じてあらゆる人種が参加する五輪の多様性を表す
・9分割することで様々な文字を生み出す事が可能
私がこのロゴで最も感心したのがパラリンピックのロゴです。
一見似た色で作成しているのかなと思いましたが、よく見ると、パラリンピックのロゴは通常のものと形はそのままに、白と黒の配色を変えただけのものとなっています。
このロゴには、パラリンピックのコンセプト『平等』をもとに、2つのアイデアが盛り込まれてます。
黒と白を入れ替えただけで『T』が平等を表す『=』に姿を変える、つまり、記号で平等を表すのが1つ目のアイデアです。
そしてもう一つが、配色だけ変えて『形状は一切変えない』、つまり、五輪エンブレムとパラリンピックエンブレムは形状的には全く一緒であるという意味での平等です。
「健常者も障害者も違いは無い」という五輪に相応しいメッセージが、最も好ましいであろう形で込められているのです。
インターネットの拡散問題
さて、この五輪ロゴ騒動で一番問題なのが、SNSなどによる拡散問題だと思います。
この時代ですからマスコミでなくてもいち個人がインターネットでどこで見つけてきたのか関心してしまうほど盗作疑惑のあるものを探しだして拡散していることが、問題をより大きな問題にしてしまったのだと思います。
便乗するわけではないのですが、おもしろかったものもあったのでいくつか紹介します。
このように見たことのある有名なロゴでも探せば似てるものが多々あります。
佐野氏の五輪ロゴは結局問題が大きくなりすぎたため取り下げとなってしまいましたが、次に候補に上がるロゴはかなりネットで似ているのがないか検索されることになるでしょう。果たしてどんなロゴになるのか楽しみですね。
この記事を書いた人 : 福岡・大分 ホームページ制作のエディス
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